2015年2月26日木曜日

E-M1とE-M5 Mark II 操作系比較

OLYMPUSのマイクロフォーサーズ準拠のミラーレス機、EVFをセンターに内蔵した一眼レフスタイルのOM-Dシリーズ、2013年にフォーサーズを統合する形で登場したフラッグシップ機であるE-M1と、OM-Dシリーズの始祖たるE-M5の第2世代モデルであるE-M5 Mark II、これからOM-Dシリーズを導入する方にとっては、非常に悩ましいこの2機種だと思います。


OLYMPUSの場合、基本撮像センサーは上位機と下位機で共通、後発モデルが画質改善されている分だけ下克上的な状況なので、純粋に画質面、特に高感度ノイズなどは、後発であるE-M5 Mark IIがやや有利のような気もします。

今回は画質面は抜きに、E-M1とE-M5 Mark IIの外観比較、特に操作部分の違いをクローズアップして紹介していきます。

◽️グリップの有無

正面外観でまず大きく違うのは、グリップの有無です。


フォーサーズレンズ使用も想定されているE-M1には立派なグリップが装備されています。大柄なレンズを使用するには、しっかりとしたグリップは必要不可欠です。
自分の場合、手持ちレンズだと、12-40mm PROや40-150mm PROの2本はマイクロフォーサーズレンズとしては大きく重いレンズですし、それ以外にも、75-300mm IIも大柄なレンズですし、35mm換算で600mmの超望遠域となるので、手ブレ対策としてもグリップは必要性を感じます。
対してE-M5 Mark IIは、必要最低限の膨らみです。初代E-M5に比べれば、ホールディングは向上していますが、上記のレンズを使用する場合は、オプションのグリップ装着が望ましいと感じます。
それ以外にも、正面で異なるのは、フロントのFnボタンの数で、E-M1が2個に対して、E-M5 Mark IIは1個となっています。何を割り当てるかにもよりますが、多いに越したことはないと思います。

◽️チルト液晶とバリアングル液晶


背面のボタンレイアウトはほぼ一緒なので、操作性の差異はないに等しいです。ただし、背面液晶は、E-M1が上下チルト式ですが、E-M5 Mark IIはバリアングル式です。
どちらも一長一短ですが、自分のように2台を併用するには、美味しいとこ取りできるのでありがたいです。液晶に関しては使用用途で考えたほうが良いですが、チルト式だと、自撮りの際にモニターチェックが出来ないので、バリアングル式の方が撮影の幅を広げてくれると思います。

◽️軍艦部は全く異なる


操作性の最も異なるのが軍艦部のレイアウト、両機ともにフロント・リヤにダイアルを装備、電源スイッチも両機とも左肩となる。モードダイヤルはE-M1が右肩に対して、E-M5 Mark IIは左肩
E-M1は左肩にAF/露出切り替えとHDR等の切り替えボタンを装備、FnボタンはE-M1の1に対してE-M5 Mark IIは3となる。


E-M5 Mark IIの方が、軍艦部のボタン数が多い分、一見操作性は高そうな気もしますが、実際は各ボタンが密集しているので、必ずしも操作性が高いとは言い難いです。



ボディ単体だと、価格差が2万円程度なので、悩ましいところですが、こと操作性に関しては、E-M1の方が高いと感じます。慣れの部分はあると思いますが、特にEVFを覗きながら操作する場合は、軍艦部にゆとりがあるので、誤操作せずに、確実性が高いのはE-M1だと思います。
それから、グリップの有無はPROレンズや望遠域のレンズを多用するのであれば、有った方が断然良いと思います。逆にE-M5 Mark IIはグリップレスボディなので、携帯性も高く、いざという時にはオプションのグリップを装着することができるので、E-M1対比で多様性が高いと思います。広角から標準域の単焦点レンズを使うにはE-M5 Mark IIは最適に思いますが、軍艦部のボタン操作に関しては、慣れが必要だと思うので、総合的に見るとE-M1が良いと思います。

そんな訳で、操作性比較はこの程度、次からはいよいよ実写を交えて、E-M1とE-M5 Mark IIを比較していこうと思うので、お楽しみに!?



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